インフルエンザワクチンと抗体価

10月16日の日本国産ワクチンの臨床試験の結果などでもやっているが、ワクチン効果の判定に抗体価を測る、つまり抗体価の上昇をみる方法が多用される。ワクチン打ったから、インフルエンザ抗原に対する抗体価があがったでしょ?ってことである。
生体内での抗体の役割を考えると
 抗原の中和→補体系の活性化、マクロファージなどによる貪食、抗原が機能的に不活化?
いろいろあるが、生体内でウイルスと抗体がどんくらいくっつくのか?というのは、現状でどうやって測るか私はわからないが、興味深い問題である。「体内の抗インフルエンザウイルス抗体の1%しかウイルス抗原とくっつかないのか、50%がくっつくのか?」
抗体がこんくらいあがっていれば、その抗原に対するcytotoxic T cell活性化がどのくらいあがるのか?みたいなのは、今後「有効性」をよりよく数値化する上ではわかると嬉しい気がするが。