インフルエンザ・ワクチン

ワクチンが効いたか効かないか。仮にワクチン効果判定のためのコホート研究をできるだけワクチン効果以外の要素が入らないようにして行うなら、
「ワクチンを打った群A,打たなかった群B100人ずつ準備する。ワクチンをうった1ヶ月後くらいに同じ条件でインフルエンザウイルスに暴露する。」

もちろん、倫理的に大問題でできっこない。せいぜいA,Bを11月くらいに準備して4月に「で、今までにかかった?」って聞くのがせいぜいであろう。

ワクチンの効果を測るのは、普通の新薬の効果を判定するよりも指標が難しい。

報道する側は、

「ワクチンは重症化を防ぎます!ワクチンを打てば何とかなるんです」みたいにするのではなく

「新しいものだから、誰も実態がどんなものかわからないんです。でもワクチンはそれに対応する数少ない方法の一つなんです。」
と言うべきなのだろう。


どのくらい現状の解決にたつかわからないが、
「マウスでワクチンを打った群と打たない群を用意して、low titerからhigh titerまでいろんな濃度のウイルスにそれらの群を感染させる。その後の生体内反応を調べる(組織切片、サイトカイン濃度)」みたいな研究もありえるのかもしれない。
ところでマウスで「インフルエンザ脳症」っていうのはあるんだろうか??