http://premium.nikkeibp.co.jp/bio/f_page6.shtmlより

1)ゲノムの解読によって得られた膨大な塩基配列の解明
ホモロジー(相同性)検索がメイン

2)タンパク質の構造解析
 病気を引き起こすタンパク質の構造から不活化させるものをコンピュータで予測したりする。

3)遺伝子ネットワークの解析
 遺伝子の発現量を測定し、ある遺伝子の発現量の変化が、他の遺伝子の発現にどのような影響を及ぼしているのかを調べることが必要となる。その結果、どの遺伝子がどの遺伝子を活性化したり、抑制したりするかが分かるDNA マイクロアレイにより、遺伝子の発現量や発現の時系列データを得ることができる。遺伝子ネットワークのモデルを組み立てたり、理論的解析やシミュレーションを行う

日常的に臨床の仕事をする人が、現場へのフィードバックを考えながら仕事をしやすいのは上の3つのうち3)であろう。1)はDNA sequenceの解析をずっとやってきた、それこそヒトゲノム計画に携わってきたような人・研究室がすでにそのノウハウを持っているであろうから、関連する仕事があればそういった研究室と協力すればよいのだろう。基盤は存在するはずだと思う。2)はX線構造解析やNMRといったかなりバリバリの(?)物理系の人の仕事になるのだろう。コンピューターによる解析で闇雲に薬となるものを探す研究からの大きな前進が期待されるのだろうが、とても臨床家が片手間に勉強できることではなさそうだ。3)の結果を何とか現場に有効活用できないものだろうか。