http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20070507i313.htmより

国内初の遺伝子治療
 自治医大病院(栃木県下野市)は7日、50歳代の男性パーキンソン病患者に対し、国内初の遺伝子治療手術を行った。遺伝子を注射した脳内からの出血などはなく、経過は良好という。

 パーキンソン病は、脳内の神経伝達物質ドーパミンが不足して起きる難病。病状が進行すると、脳内でドーパミンに変換する薬を飲んでも、変換に必要な酵素が減って効果が薄まる。

 手術では、この酵素を作る遺伝子を特殊なウイルスに組み込み、脳内に注射した。これで脳内で酵素が半永久的に作られるという。

 同病院によると、この治療が有効な患者は国内に数千人いるとみられ、今後、国内で5件の手術が予定されている。

(2007年5月7日20時31分 読売新聞)

ドーパミンを作るニューロンが何らかの理由で欠損しているのが、パーキンソン病。このドーパミンを作るニューロンを作る遺伝子を組み込むということは、ドーパミンを作れるニューロンにするということなのか?

http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2007050701000461.html
より

パーキンソン病遺伝子治療 自治医大が国内初
2007年5月7日 20時28分

 自治医大病院(栃木県下野市)は7日、国内で初めてとなるパーキンソン病患者への遺伝子治療の臨床研究を開始したと発表した。治療薬の効き目を良くする酵素の遺伝子を脳に注入。約半年かけて安全性や効果を確かめる。

 パーキンソン病は、神経伝達物質ドーパミンの不足により、震えや歩行障害が起きる。治療は、脳内でドーパミンに変わる「Lドーパ」という治療薬の服用が基本だが、病気が進行すると、ドーパミンに変える酵素AADCが減り、薬が効きにくくなる。

 今回の治療は、AADCの遺伝子を組み込んだアデノ随伴ウイルスベクター(遺伝子の運び屋)を脳の4カ所に注入した。米国では同じ方法が6人の患者に実施されたが、重大な副作用はみられていないという。

 同病院が昨年2月、厚生労働省に実施を申請し、同10月に承認された。

(共同)<<