プレゼンの組み立て

・背景を充実させてしゃべる
 例えば、この分子機構が分かったことで臨床的にあるいは工業的にどう役に立つの?みたいな疑問が最後に残らないように、また「何かあんまり自分と関係なさそうな難しそうな話だな」と最初に思われないようにすることが重要である。

・論文の紹介で細かいことはいらない
 何かをマーキングする工夫とかは、しゃべってもよいのだろうが、本筋でないのならば、「○○をこういう風にして観察するためにこの操作をおこなった」程度に紹介すればよいと思う。何かの阻害薬をいれた場合なら、その薬の名前は、その名前から作用などがすぐわかるような有名なもの以外はいらない。何を、何のために阻害したかが重要。

・論文のロジックを明確にする
 ポジコン・ネガコン、あるいはgain-of-function,loss-of-functionをどういう形でみているのか、何のために見ているのか?
 すごく重要な発見をほかのものと比較して示すならそれは絶対はずせないだろうし、「こういう場合もあるかも?」に対する予防線であるならば、論文紹介では強調する必要はないと思われる。

・論文の切り口を考える
普通論文は、前から後ろに従ってabstract,introduction,material and methods,results,discussionなどのように進むが、何のためにどういう操作をしたかのあとに、すぐ結果を持ってきたほうが、話がはやいのではないだろうか。すなわち論文を前から読んでいった結果として横に切るのではなく、初めからわかりやすいように立て切りにして再構成するべきである。

・制限時間を初めから考慮して話す内容を決める。
 端から端まできれいに全部説明する必要はない。どこが新しいのか、どこが結果にとって重要なポイントかをよく見極める必要がある。