昨日は「バッハへのオマージュ」という現代バレエを見に行った。

バッハの音楽に合わせて、踊る、あるいは体で様子を表現するという今まで見たことのない類のものであった。バッハを弾くのではなく、「体全体で表現したらこんな感じ」とでもいえばよいだろうか。

 対位法のところを2人が交互に動いて表す、あたかも自分自身がチェロであるかのように動く

 バレエは、オペラよりも音楽、部分的には譜面といってもいいかもしれないが、に近いものを表しているといえるのかもしれない。

 バッハの書いた舞曲にあわせてバッハの時代の人が踊ったものと、現代バレエは全く異なるものなのかもしれない。しかし、バッハから得る質感のようなものを、体の動きで表現するという考えは、バッハの音楽に演奏者として触れていく上で、斬新な発想を与えてくれたのだろう。そんな気がする。