レベルアップ心電図―波形パターンから学ぶ

レベルアップ心電図―波形パターンから学ぶ

心電図の勉強は、一冊しっかりとやるのがよいと感じた。
この本は、判読の手順をきちんと踏んだ解説がされておりよい。


右脚ブロックでは梗塞部位に一致した誘導で異常Q波の出現を認めるため診断は可能であるが、左脚ブロックでは心室中隔を右から左に進む初期中隔ベクトルにより異常Q波が隠蔽され、診断が困難となる。


心筋梗塞により新たな脚ブロックが出現することもある。前壁心筋梗塞の10-20%に右脚ブロックを生じる。右脚ブロックの合併は広範囲な梗塞を意味しており、多くの報告ではポンプ失調を発症し、予後不良の徴候である。

一般的に、加齢あるいは障害によって臓器は委縮し重量は低下するが、心血管系は、肥大または拡大する。