signalingの研究

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シグナル伝達機構の研究ではその経路にかかわる種々の酵素を同定し、その活性調節機構と作用点となる基質を明らかにすることにより、情報の流れの解明が実施されている。しかし、細胞内の酵素反応は直接観察することが困難であり、また酵素間の相互作用も多様であるため、シグナル伝達研究では単離しいた酵素の試験管ないでの作用・挙動を推定するという方法がとられてきた。この手法は現在においても広く用いられており、また最近では細胞内での酵素分子の挙動を観察する新たな方法も開発されている。

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