チームバチスタの栄光
- 作者: 海堂尊
- 出版社/メーカー: 宝島社
- 発売日: 2006/02/04
- メディア: 単行本
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なぜ失敗したのか?うまくいかなかったのか?
科学者が研究室で実験をしていれば必ず踏まなくてはならないステップ。
医学も(医療とは異なる意味の医学 学問的な要素のみを表す意味の医学)科学的手法を使っているはずなのに、どういう事情であれある意味「失敗」である「死」の原因を徹底的に探らないのは問題ではないかということを主張している。
(人が死ぬのは必然ではあるが、救おうとして手術なり何なりをした以上、やむをえない場合も「失敗」と捉えてみた)
Autopsy imagingは生前の情報と同じ条件で比較ができる点で秀逸だ。
同じ著者から「死因不明社会」も出されている。
- 作者: 海堂尊
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2007/11/21
- メディア: 新書
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「チームバチスタの栄光」に登場する「白鳥」が使う用語と心理学的(?)手法が気になった。
アクティブ・フェーズ (active phase???)
・相手のホームグラウンドに足を運ぶ
・事実と仮定して物事を動かしたときに、最後まで矛盾なく成立するかどうかを確かめる。
・ガツンピューソロリの原則
・隠れる物陰が必要
・用件が終了したら長居は無用
・複数同時聴取で反射情報をからめとれ
・身体を張って情報GET!
・反射消去法
・弱点を徹底的に攻めろ
・最後に信じられるのは自分だけ
・すべての事象をありのままに見つめること
一般的な国家公務員、官僚とは明らかに一線を隔する「白鳥」とはいえ、こういったことをどこで学んだのか?(学んだことになっているのか?)
なんだか刑事の能力、取調べ能力を表している気もするが、「すべての事象をありのままに見つめて」いる刑事がどれくらいいるかは?なところがある
CISか何かの諜報機関の人間か(笑)?